特定非営利活動法人失敗学会 |
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失敗学会 春合宿 2016 (5/20 - 5/22) に参加して
2016年7月22日
Ⅰ. 行程佐々 正光 (写真:飯野謙次) 5/20(金) 晴 1.水ときらめき紀の川館、紀の川大堰 見学 2.花王和歌山工場見学 3.講演 「日本史における吉野・熊野」 講演者 株式会社 システムユニ 代表取締役 岡田 敏明 氏 5/21(土) 晴 4.京奈和自動車道 道の駅「かつらぎ西」(平成27年5月1日開業) 災害時のポスターなどの展示物が別館にあり、見せていただきました。 5.大滝ダム ・学べる防災ステーション見学(奈良県) 6.世界遺産 国立公園 吉野山 近辺散策 金峰神社、義経かくれ塔、金峯山寺蔵王堂 ほか 7.湯元 「宝の家」で吉水神社 宮司 佐藤一彦氏を交えた懇親会 5/22(日) 晴 8. 吉水神社 参拝、文化財・宝物展 拝観 9. 大塔地区の集会所にて、上田 史孝 氏 講演 『自然災害の実態と教訓 : 台風12号紀伊半島大水害』著者 10. 大塔地区 復興状況など視察 Ⅱ.感想その他 今年は、2011年9月4日の台風12号による紀伊半島大水害の状況を中心に視察。 1. 水とときめき紀の川館、紀の川大堰
この堰は、紀の川下流地域の洪水被害の解消も目的の一つとしており、可動堰としてダムより上流の住宅地に水害が及ばないように工夫されたもの。このため、通常は、ゲート(しきり)が下がっており、上流域の豪雨などで水位が上がると予想されたら、堰管理操作室からの操作で、ゲートを上げ上流からの水を流す仕組みです。
2. 花王株式会社 和歌山工場・花王エコラボミュージアム 見学
このため、大地震などによる大津波への対処はできていないとのこと。館内の見学では、管理事務所の方から丁寧な小冊子までいただきました。 ありがとうございました。 (小冊子内容 www.kkr.mlit.go.jp/wakayama/kinokawa/20160520_2.pdf)
講演者 株式会社 システムユニ 代表取締役 岡田 敏明 氏
4. 京奈和自動車道 道の駅「かつらぎ西」
毎回、合宿地に応じたテーマで講演いただき大変勉強になります。日本の教育では、歴史教育がなおざりになってきているとの話を聞きますが、歴史は先祖がどのようにして生活をしてきたのか、何を目的に生きてきたのかを知る手段であり、重要であると思います。 他国との戦争はしてはいけないということが第二次世界大戦の教訓だと思います。飛んでくる火の粉をどのようにして払えばよいのか、政策運営をどのようにしていけば良いのか、十分な検討が必要と思われます。
災害時のポスターなどの展示物が別館にあり、見せていただきましたが、貴重な資料にもなると思いますので、常時、一般に開放していただけたらと思いました。
5. 大滝ダム ・学べる防災ステーション見学(奈良県)
金峰神社参道前でバスを下車。金峰神社参拝、義経かくれ塔を見学し、ここから徒歩で宿泊先「宝の家」まで、行程は下り坂で90分程度。有名な千本桜の季節ではないため、ゆったりと行動できました。
7. 吉水神社 参拝、文化財・宝物展 拝観
この後、金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂を参拝(一部工事中)。
吉水院が明治8年に神仏分離により「吉水神社」と改められた。
8. 上田 史孝 氏 講演 『自然災害の実態と教訓』
吉水神社 宮司 佐藤一彦氏から、由緒、宝物などについて、詳細に説明を賜りありがとうございました。
実際の経験をもとに講演をしていただいた。ありがとうございました。
9. 大塔地区 復興状況など視察
自然災害に対する対策は現状では、人智を結集してもなしえないのが実情と思いました。次善の策として、被害を最小限にするため、いかに早く逃げられるかなどを、官民をあげて検討し実行することが最重要課題であると思います。当然のことながら、避難場所や通常の住生活が安全に遂行できるように、改善策を並行して実施することも必要と思います。
まだまだ、深層崩壊した現場は完全復旧に至っていない個所が残っていました。
10. 災害について一市民として思うこと。
災害に関しては、周期的に発生するものと、突発的に起こるものがありますが、予知が難しいと言われています。本来は、道路や橋脚、建物などを築造する際に、どのような問題が起こるのかを想定しなければいけません。この想定が、完全ではなかったために、自然災害だけでなく、事故や犯罪も後追いでの対策が必要となっていると思います。
第二次大戦後の復興で日本国民が全員懸命に働き、奇跡の復興といわれるほどの成果を上げました。ところが、政策はブレーキをかけることもなく、経済成長一本やりで突き進んできた。そして、バブルの崩壊となり、あらゆるところで、貧富の格差が広がり、将来に夢を持てなくなった一部の若者が、働く意欲まで捨ててしまったのではないかと思われるくらい疲弊していると推測します。 常に先を想定し、何が起きるのかを検討し、対策をしていくことが重要であると思います。規制緩和についても同様、緩和をしたら何が起きるのかを十分に検討したうえ、緩和できることとできないことを明確にしなければならないと思います。 当然、検討結果について、テレビ放送や新聞などメディアにより公表することが重要で、国民が納得したうえで、実行に移すという段取りが必要と思います。有識者として、ほんの一部の人で検討したということでは駄目だと思います。 以上 |
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