プログラム |
日付 | 講師 | 内容 |
第1回 10月8日 (10:40-12:10) | 佐伯徹 | 失敗学概論 -ミニ事例解説 失敗学ってどういうもの? IT要件定義の難しさ: ケーススタディー(2) |
失敗学とは?失敗とミスは違います!失敗の本質を理解し『後世へ継ぐ』ことの大切さや、失敗学会データベースの活用方法について紹介します。 ITプロジェクトで“要件定義”は最重要項目であるにもかかわらず、失敗がほとんどです。 では、なぜ失敗するのか。ケーススタディーから“伝わらない要件”について体感頂きます。 |
第2回 11月5日 (10:40-12:10) | 大澤勲 | 六本木回転ドア死亡事故の再発防止策は成功したか? 政府事故防止委と畑村ドアプロジェクトは根本的に違っていた! |
政府事故防止検討委と畑村ドアプロジェクト(失敗学会有志)の再発防止策はアプローチからして根本的に違っていた。そもそも根本原因がどこにあり、その防止策の違いとは?果たして、再発防止に役だったのだろうか…? 他の製品や業界にも共通する事故防止の考え方と危険学を学びます。 |
第3回 12月10日 (10:40-12:10) | 岩崎雅昭 | 自動車のリコールに学ぶ 70年代のフォード社ピントのリコールから昨年のタカタのエアバッグのリコールまで、その原因と対策から学ぶ |
70年代のフォード・ピント、2000年代の三菱自動車リコール隠し、2015年のタカタ・エアバッグはいずれも不具合発生後の対応がまずく、ユーザの信頼を失った例である。しかし、不良品を出荷しておきながら、対応が良くて、逆にユーザの信頼を得た例もある。どこに、その違いがあるのかを考える。 |
第4回 1月14日
1月21日 (10:40-12:10) | 三国外喜男 | 失敗学で分析する労働災害 減少しない理由は○○と○○しないから |
昔に比べて機械の安全性能は良くなり、failsafe や有害物の排除、行動のマニュアル化、労働行政の安全施策で労災事故は減少したものの、最近の死傷者数は横ばい状態であります。事故数値を減少させるにはどのようなことを改めれば良いのでしょうか。事故防止は、労災事故だけでなく、交通事故、家庭内事故などを含めていろいろなものがあります。自分自身や愛する家族のために一緒に考えてみましょう。 |
第5回 2月25日 (10:40-12:10) | 平松雅伸 | マクドナルド、ホットコーヒーで火傷 賠償は3億円? -アメリカPL訴訟の背景を考える-懲罰的損害賠償って何?- |
消費者の権利を守る法体系のひとつに、製造物責任(PL)法があります。 欧米で先行した仕組み、欠陥とは何か、事業者は何に気を付ければよいか、賠償金額はどう算定されるのか、考えてみましょう。 |
第6回 3月18日 (10:40-12:10) | 飯野謙次 | 失敗知識活用のウェブ脳モデル -創造設計成功のための集団学習- |
失敗学の普及により、失敗事例の収集、情報共有の仕組みが各所で作成されている。しかし、失敗事例は集めただけでは事例の図書館ができるだけで、情報の積極的利用にはもう一工夫が必要である。失敗学会では、会員が失敗の分析結果を逐次データベースにアップロードし、失敗原因の抽象化を考えて登録する仕組みを開発している。この仕組みにより、新しい企画や設計に際して、失敗をしないようあらかじめ検討できるようになる。 |