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Forum 145 失敗学フォーラム in 千葉 -報告-

【南極観測船内見学&サッポロビール千葉工場見学(試飲つき)】





日   時:2017年7月9日(日)、15:00-17:30
工場見学先:サッポロビール千葉工場 千葉県船橋市高瀬町2番
参 加 費:一般 2,000円、失敗学会員 1,500円
参 加 者:飯野 謙次、本村 和也、木次谷 光晴、滝沢 真一
      高橋 昌弘、佐伯 徹  計6名



 スケジュール
14:50 集合
15:00 見学開始
17:30 見学終了

18:00 懇親会(費用別、まぐろ居酒屋 さかなや道場 津田沼)






 梅雨が明けきらない7月9日の日曜日の午後、暑気払いを兼ね「サッポロビール千葉工場」に出向くこととなった。失敗学会での見学ツアーは大阪分科会が積極的に実施されており、知見を深めている。そんな中、是非、東京地区でも見学会を開催してほしいとの希望があり、関東地域でも実施する運びとなった。今回は、三代目の南極観測船「SHIRASE5002」の船内見学とサッポロビール千葉工場の見学がセットになった【南極観測船 「SHIRASE5002」&「黒ラベル」のコラボレーションツアー】である。

-序章-
 今回の場所は主要駅から少し離れているので、シャトルバス(無料)を利用することにした。乗車定員40名であったが満員に近い乗車で、このツアーの盛況ぶりがバス乗車時から伝わってきた。これから、同見学を計画されている方は、バス乗り場に余裕を持って行かれることをお勧めする。

-南極観測船 「SHIRASE5002」見学-
 今回は34名を3つのグループに分け見学を開始する。見学に先立ち事前説明が行われる。1時間以上の映像の超短縮版は必見である。そもそも、南極観測船は約6か月間の航路において1千トンの物資・人を運搬する。そのため安全を最大限に考慮した設計になっており、民間船のように快適に過ごすことを考慮した設計ではない。通路は狭く、階段が急で高さもある。ちなみに、ツアーガイドは元自衛隊員であり、かつ乗船経験者である。そのため、乗船当時の経験談などの話を聞きながら、見学者の多くは感嘆の声ととともに楽しく船内を周回出来るように配慮がなされている。船内見学をしていて感じたことは、1つ小さなの町になっていること。理髪店があるのは聞いたことがあったが、郵便局があり、さらに郵便局員も乗船していることに驚いた。郵便局員は南極大陸を見て何を想うのか、大変興味がある。見学時に聞き忘れたが食堂にテレビ(ブラウン管)があった。どのテレビ局が映るのだろうか。次回訪問する機会があれば、聞いてみたい。そんな非日常空間を見学していて、ホッとしたのが、「アイスクリーム製造機」と提供時間が書かれていたプレートである。やはりバニラ味なのだろうか。一度食してみたいものである。

-サッポロビール千葉工場見学-
 東京ドーム4個分の敷地に立つ工場はサッポロビール(黒ラベル)の4割を受け持つ重要な拠点である。筆者が大変驚いたのは、通常の見学といえば、作り方を1から順番に説明され、試飲をして終了するパターンと想定していたが、サッポロビール協同農家2300軒から原料を100%調達していることから説明されたことであった。これは大変なことで、豊作・不作など自然を相手に大変なご苦労があり、双方の信頼関係がないと成立しない。現在、希薄になっている社会構造を見直すきっかけとして、一般企業も見習うことがあるのでないかと感じた。また、ツアーの内容はガイドが親切丁寧に行って頂けるので、安心して聞くことが出来る。最後の試飲において、缶ビールのおいしい注ぎ方を教えて頂けので、是非、見学会に参加し習得して頂きたい。

-見学を終えて-
 本ツアーは2時間であり、有料であるが船内見学を含め大変楽しめる内容であった。 今後も関東地区で見学ツアーを行い、「現地」「現物」「現認」を習得していくこととし、見学会を終えた。
 
佐伯 徹










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