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 〒113-0033 東京都
 文京区本郷 5-29-12
  admin@shippai.org  


失敗学講座in東京【2018年度上期】

 失敗学講座in東京【2017年】が盛況を博し、継続のご要望が多いため、引き続き講座を開催する運びとなりました。
上期は水曜日の夕方開催となりますので、男女問わず多くの皆様の御参加お待ちしております。

全6回資料代:54,000円(税別)
失敗学会会員については、42,000円(税別)
と致します。

【会場】東京大学工学部2号館

Monthly、水曜16時より

【申込み方法】氏名、所属、役職を記入し『失敗学講座受講希望』、失敗学会会員は会員番号もお書き添えの上、本郷事務局までお申込み下さい。
アドレス⇒seminar@shippai.org

プログラム
講師日付・内容
はたむら・ようたろう
畑村 洋太郎
第1回4月18日(水)(16:00-17:30)

危険学プロジェクトでこんなことがわかった
畑村 洋太郎
東京大学名誉教授
NPO法人 失敗学会 理事長
「危険学」では、どこに、どんな危険があるか、その危険はどのような特性を持ち、どうすればその発現を防ぐことができるか、と考える。再現実験や実見(現地・現物・現人の3現による調査)の結果、人工物に関わる危険、自然災害で発生する現象、および危険の発現の要因となる人間の考え方や行動の特性、などについて明らかにした。また、他分野の経験を共有することで致命的な事故を防止できることがわかった。 一方、子どもたちが様々な事故に巻き込まれることを防ぐために、自ら危険を感知して回避できる子どもの育成を目指す活動等を行ってきた。

いしばし・あきら
石橋 明
第2回5月9日(水)(16:00-17:30)

安全マネジメントプロセスの実践
-失敗に学ぶ安全学の勧め-
石橋 明
(株)安全マネジメント研究所
代表取締役 所長
失敗学で学んだ「失敗事例を上位概念化して危険学へ進め」、さらに「事故を未然に防止する安全学へ」と展開してきました。今回は、安全学を現場実務で実践する「安全学の勧め」へと発展させます。初期の安全学では、起こった事実を把握してそこから教訓を得て再発を防止する活動を以って安全性を高めてきました。これを「墓石安全(Tomb Stone Safety)」と言いました。近年ではさらに発展させて「起こった事実を正確に把握すると共に、その原因を科学的に分析して、再発防止対策を構築し、確実に実践して、実践結果を振り返って改善を図る」、という「安全マネジメントプロセス」を確立してきました。

うおざき・ひろみ
宇於崎 裕美
第3回6月13日(水)(16:00-17:30)

加熱報道とネット炎上
-失敗予防策と失敗したときのリカバリー方法-
宇於崎 裕美
有限会社エンカツ社 代表取締役
横浜国立大学 非常勤講師
直近の事件・事故報道を分析し、テレビや新聞、週刊誌、スポーツ紙の過熱報道やネット炎上騒ぎが起こるメカニズムを解明。マスコミやネットユーザーに攻撃された各当事者の失敗原因を追究。教訓を見つけ出します。

さえき・とおる
佐伯 徹
第4回7月18日(水)(16:00-17:30)

安易な「パッケージ」導入が招く悲劇
-ITシステム開発でのトラブル事例と改善策-
佐伯 徹
NDIソリューションズ株式会社ビジネスソリューション部 室長
ITシステム開発で費用削減の観点から選択しがちな「パッケージ」導入。業務に適合させるためカスタマイズすることでトラブルが多発している。経営者側・開発担当者側が確認すべき点を伝える。また、改善策の1つである超高速開発(xRAD)について考察結果を報告する。

いいの・けんじ
飯野 謙次
第5回8月22日(水)(16:00-17:30)

思考展開図とヒューマンファクター
-思考展開に人の機能を取り込む-
飯野 謙次
東京大学大学院工学系研究科学術支援専門職員
事故原因はほとんどがヒューマンファクターである。失敗の原因まんだらは、事故分析からヒューマンファクターが抜け落ちないよう、意識をそちらに向けるが、これは事後の分析ツールである。一方、事前の思考展開図にはヒューマンファクターが記述されることは珍しく、設計者や企画者の意識から抜けやすい。ヒューマンファクターを計画の段階で意識から抜けないよう、思考展開図への取り込みと事故防止について解説する。

なかお・まさゆき
中尾 政之
第6回9月26日(水)(16:00-17:30)

失敗は現場で起きている
-コンピュータに安全を任せられるか-

中尾 政之
東京大学大学院工学系研究科 教授
失敗を予測するために、コンピュータによる長期・広範囲・精密なシュミレーションや、現状の要望に合わせて過去の事例を自動的に検索・提示するナレッジマネジメント、などを活用できるようになった。しかし、設計者がその失敗のリスク自体に気付いて、それらを活用し始めようと思うかどうか、は別の話である。設計者はコンピュータのバーチャル世界だけでなく、現場に出向いて直観を磨くことが大事である。




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