このページは失敗学会員個人により構成されたもので、その内容については
失敗学会の正式見解でも、失敗学会が同意を表明するものでもありません。
  「金属製部品破損調査を経験して」 家口(やぐち) 浩

金属製品が使用中に破損が起こると人身事故などの大問題となります。私は、民間の調査分析会社に勤務して、破損品の原因調査業務に長年携わってきました。 私が担当した案件にも、原因と対策が明らかになるまでは、操業が停止され大きな経済的損失が発生した件、人身事故が発生した件や、訴訟の対象となった件もありました。
失敗学で言われているように、失敗から学ぶことが大切です。 しかし、依頼された会社からは秘密保持が求められているので、調査結果をそのままでは公表できません。 それでも、貴重な情報が含まれているので、後世の助けになることを願って、観察した結果を一般化して原稿を書きましたので、ここでご紹介します。
「破損品調査を担当してー失敗から学ぶ大切さー」という随想を日本熱処理技術協会の学会誌「熱処理」の2024年8月号に投稿しました。
熱処理誌のリンク先は目次だけです。 もし、PDFファイルをご希望の方がおられましたら、下記メールにご連絡いただければ、お送りします。
e-mail: yaguchi.hiroshi@kcc.zaq.ne.jp
また、高強度鉄鋼材料などでは水素脆化で破損することがあります。 これに関しては、分かっていないことが多いので、今でも研究開発が盛んに行われています。 しかし、実際の使用時に破損した時の現象についてはあまり知られていないので、水素脆化で破損した例をまとめた論文を、日本鉄鋼協会の欧文誌 ISIJ Int. に投稿しました。

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