事例名称 |
プーリー取付軸を取り付け板にカシメたら、ガタが生じた |
代表図 |
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事例発生場所 |
工場組立現場 |
事例概要 |
プーリー取付軸を取り付け板にカシメたら、ガタが生じた。カシメ業者がプーリー取付軸のバリを取るため、バレル加工を行った。そのため、軸の長さが短くなり、カシメの変形量が少なくなった。同時に、軸の径も小さくなったので、固定力が低下した。バレル加工を廃止するとともに、カシメのストロークを管理した。 |
事象 |
プーリー取付軸を取り付け板にカシメたら、0.1mm程度のガタが生じた。 |
経過 |
カシメ業者がプーリー取付軸のバリを取るため、自分の判断でバレル加工(砂を一緒に回して凸面を丸くする)を行った。そのため、軸の長さが短くなり、軸の径も小さくなっていた。カシメ業者は、軸の長さが短くなった分、頭をつぶす変形量すなわちストロークを短くして、突出量を一定にして、カシメ作業を行った。(図2参照) |
原因 |
バレル加工でプーリー軸の長さと軸径が小さくなっていた。また、軸の長さが短くなった分、頭をつぶす変形量すなわちストロークを短くして、突出量を一定にして、カシメ作業を行ったので軸の固定力が低下した。 |
対策 |
バレル加工を廃止するとともに、カシメのストロークを管理した。 |
知識化 |
業者や熟練作業者の経験を活用することは大切であるが、任せきりは危険である。 |
背景 |
簡単な結合方法として、カシメはよく使われる。接合強度は頭をつぶす変形量(図2のストローク)で決まる。カシメのストロークを管理すれば、カシメ後の突出量で強度を管理できる。このストロークは経験的に求まることが多い。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、取り扱い不適、組織運営不良、構成員不良、構成員経験不足、組織運営不良、管理不良、手順、表面処理、不良現象、機械現象、組合不良
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.プーリー取付け軸を取付け板にカシメたら、ガタが生じた
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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