事例名称 |
エンジンの防振ゴムが振動で破損した |
代表図 |
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事例概要 |
エンジンの防振ゴムが破損した。振動で弾性ゴムが伸び縮みし、圧縮と引張りを繰り返したため、疲労破壊した。対策として、弾性ゴムに予圧を与えて、圧縮のみが働く構造に変更した。 |
事象 |
エンジンの防振ゴムが破損した。 |
経過 |
エンジンを構造体に設置するのに、エンジンの振動を吸収するために、エンジンを弾性ゴムで支持した。稼動後のある日、弾性ゴムが破損した。破損状況から、圧縮と引張りの繰り返しによる疲労破壊であることが判明した。 |
原因 |
エンジンの振動で、弾性ゴムが伸び縮みし、圧縮と引張りを繰り返したため、疲労破壊に至った |
対策 |
防振ゴムに予圧を与えて圧縮のみが働く構造に変更した。 |
知識化 |
エンジン、ポンプなどの振動源を構造体に設置する場合、組立時弾性支持ゴムに、外力や振動で生じるであろう変位以上の初期ひずみを与えることで、その疲労寿命を長くできる。 |
背景 |
図3に、防振ゴムに予圧を与えて、圧縮のみが働く構造例を示す。なお、カラー(中空のパイプ状部品)で予圧量の確保とボルトの弛み防止を行っている。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、取り扱い不適、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、振動、繰返し応力、材料的要因、物質疲労、破断
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.防振ゴムによる支持方法
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図3.ゴムに与圧を与える構造例
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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