事例名称 |
洗浄しても異物を取り除けない作動油タンク |
代表図 |
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事例概要 |
作動油タンクを洗浄しても異物が取り除けなかった。内部に設けた補強リブの形状が図2のように、アングルが袋形状を作っていた。対応として、チャンネルを表がオープンになるように置いて溶接した。 |
事象 |
作動油タンクを洗浄しても、内部の異物が取り除けなかった。 |
経過 |
作動油タンクを補強するために、内部に補強リブを設けた。整備時に、タンク内に溜まった異物を取り除くために洗浄したが、異物を取り除くことができなかった。 |
原因 |
内部に設けた補強リブを、図2のように、アングルをひっくり返して置いて溶接したため、アングルが袋形状を作り、袋構造内部の異物が抜け難かった。 |
対策 |
チャンネルを表がオープンになるように置いて溶接し、異物が流れやすい構造に変更した。 |
知識化 |
作動油や燃料タンクには、異物が混入しやすい。タンク内部を洗浄しやすく、内部に異物がたまらない構造とする。 |
背景 |
装置は稼動時間の経過と共に稼動条件が変化するので、この変化に対応できる設計が必要である。本事例の他にエアフィルターやラジエータエレメントの目詰まりなどに対する整備性向上や効率低下への対応がある。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、構造の問題、メンテナンス性悪し、材料的要因、異物混入・混在
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.タンク内補強リブのごみ対策
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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