事例名称 |
建設機械バケットの位置制御不能 |
代表図 |
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事例発生場所 |
土木建設現場 |
事例概要 |
建設機械のバケットの位置制御ができなくなった。バケットポジションスイッチは図2のように、バケットの動きと連動したレバーがリミットスイッチのローラに作用し、シャフトを押し下げ、所定の位置でスイッチが入り、バケットの位置を制御する機構である。ところが、シャフトガイド摺動部に横荷重が作用したので、シャフトが倒れて、摺動部が破損してしまった。対策として、右図のように、レバーを介してスイッチを操作し、横荷重が掛からない構造に変更した。 |
事象 |
建設機械のバケットの位置制御ができなくなった。バケットポジションスイッチは図2のように、バケットの動きと連動したレバーがリミットスイッチのローラに作用し、シャフトを押し下げ、所定の位置でスイッチが入り、バケットの位置を制御する機構である。 |
経過 |
建設機械のバケット操作していたところ、突然、バケットの位置制御ができなくなった。調査したところ、バケットポジションスイッチのシャフトガイド摺動部が破損していた。 |
原因 |
バケット連動レバーの動きが、ローラーを介してシャフトに横荷重を作用させたので、ガイド摺動部を破損させた。 |
対策 |
図2右のように、レバーを介してスイッチを操作し、横荷重が掛からない構造に変更した。また、塵埃や水の浸入防止として、スイッチをゴムブーツで覆った。 |
知識化 |
力が働く方向をよく把握して設計することが大切である。本事例では、力の働く方向を考慮し、並進から回転に変えた。 |
背景 |
建設機械のように、屋外で稼動し塵埃や水の浸入が考えられる機械のスイッチ類は、ゴムブーツなどの対応が不可欠である。 |
シナリオ |
主シナリオ
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誤判断、誤った理解、調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、環境変化への対応不良、使用環境変化、定常動作、誤動作、不良現象、機械現象、構造の問題、過負荷、想定外負荷、相互運動部、破断
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.バケットポジションスイッチの破損とその対策
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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