事例名称 |
配線基板の回路に許容値を超えるノイズが発生した |
代表図 |
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事例概要 |
配線基板の回路に許容値を超えるノイズが発生した。近接の配線間に、容量結合や誘導結合が生じ、その結果、信号が誘起されたためである。対策として、配線をペア配線に変更した。 |
事象 |
配線基板の回路に許容値を超えるノイズが発生した。 |
経過 |
図2に示す配線基板を設計したところ、回路に図3のような許容値を超えるノイズが発生した。 |
原因 |
図2のような近接の配線間に、容量結合や誘導結合が生じ、その結果、信号が誘起されたためである。 |
対策 |
配線をペア配線に変更し、差動伝送とした。 |
知識化 |
電子機器はノイズで誤作動することが多いが、外部からのノイズだけでなく、本事例のような回路内部で発生するノイズにも注意する。 |
背景 |
本事例のような近接の配線間の影響で発生するノイズをクロストークノイズと呼ぶ。なお、差動伝送とは、グラウンドを電位の基準として、伝送端の電位を信号の値とするのではなく、両ラインの伝送端の電位差を信号の値とする伝送方式のことである。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、電気故障、回路、配線、近接、誘導・容量結合、クロストークノイズ
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.配線基板とクロストークノイズ発生箇所
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図3.クロストークノイズによる波形歪
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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