失敗事例

事例名称 デバイスへの給電回路が発振した
代表図
事例概要 デバイスへの給電回路が発振した。同一電源から等電位の電源を、複数の経路でデバイスに給電しており、電源とデバイスの間に、ゲインが1を超える発振ループが形成されたためである。対策として、ループを短縮して、発振を防止した。
事象 複数の経路でデバイスに給電する回路で、デバイスへの給電回路が発振した。
経過 図1のように、同一電源から等電位の電源を、複数の経路でデバイスに給電する回路を設計したところ、その給電回路が発振した。
原因 電源とデバイスの間に発振ループが形成され、デバイスの特性と関係して、このループのゲインが1を超えたためである。
対策 図1の点線で示すように、ループを短縮することで発振を防止した。
知識化 高速なLSIを用いたデバイスでは、デバイス内に擬似的なアンプを作る危険性のある電源給電系のループを避け、電源のインピーダンスを下げる。
背景 電源のインピーダンスを下げるには、出力電流容量の大きい電源を用いることが有効である。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、電気故障、回路、電源、ハイインピーダンス、配線、ループ、発振
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図1.電源による発振概念図
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)