事例名称 |
工場の流し台から蒸気が逆流し噴出した |
代表図 |
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事例発生場所 |
工場 |
事例概要 |
工場の流し台から、蒸気が噴出した。すなわち、スチームトラップという機械でスチームが凝縮した凝縮水だけを排出された後に凝縮水の一部がまたスチームになる。その圧力は下流側の圧力で決まる。流し台から設備の蒸気ドレン接続までの距離が長く、使用蒸気量が少ないので、一般排水に接続した。ところが、蒸気にヘッド(圧力)があったので、逆流してしまった。対策として、集合ドレンを大気圧にオープンにし、背圧の発生を避けた。 |
事象 |
工場の流し台から、蒸気が噴出した。 |
経過 |
工場の流し台から、突然、蒸気が噴出した。調査したところ、設備の蒸気配管のトラップ式ドレンが、図2左のように、一般排水系に接続されていた。 |
原因 |
流し台から設備の蒸気ドレン接続までの距離が長く、使用蒸気量が少ないので、一般排水に接続した。ところが、蒸気にヘッド(圧力)があったので、逆流してしまった。 |
対策 |
図2右のように、集合ドレンを大気圧にオープンにし、背圧の発生を避けた。 |
知識化 |
供給配管はヘッドを持っていることに注意する。解決策として、ドレインの大気圧開放という、普通は気が付かない作用を加えることが有効である。 |
背景 |
図3のように、開放式タンクで冷却水を循環する場合は、逆に戻りにヘッドがない。タンク容量が小さかったり、オーバーフローの配管径が小さいと、送水ポンプ停止時に、タンクから水があふれる。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、取り扱い不適、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、構造の問題、流体、漏洩
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.流し台からの蒸気の噴出と集合ドレンの方法
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図3.開放式タンクで冷却水を循環する場合
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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