事例名称 |
パッケージ間をケーブルでつないだら、伝送信号にジッタが発生した |
代表図 |
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事例概要 |
パッケージ間をケーブルでつないだら、伝送信号にジッタが発生した。各パッケージ、コネクタ、同軸ケーブルのそれぞれのインピーダンスが異なっていたため、結合部分で反射ノイズが発生し、それが信号切替わり位相に重畳して信号位相が変化した。対策として、伝送線路全体のインピーダンスを統一した。 |
事象 |
パッケージ間をケーブルでつないだら、伝送信号にジッタが発生した。 |
経過 |
図2のように、パッケージ間(PK-AおよびPK-B)を同軸ケーブルおよびコネクタでつないだところ、伝送信号にジッタが観測された。調査したところ、各パッケージ、コネクタおよび同軸ケーブルのインピーダンスがまちまちであった。 |
原因 |
各パッケージ、コネクタ、同軸ケーブルのそれぞれのインピーダンスが異なっていたため、結合部分で反射ノイズが発生し、それが信号切替わり位相に重畳して信号位相が変化した。 |
対策 |
伝送線路全体のインピーダンスを統一した。すなわち、図2のZ1からZ4までを同じ値にした。 |
知識化 |
信号の切替わり時間より伝送線路のディレイが長くなる場合、伝送線路全体で特性インピーダンスの整合をとる。そうしないと、次の信号の情報の中に前の信号の成分がノイズとして重畳してしまう。 |
背景 |
ジッタとは、波形の位相が時間とともに変動することである。 |
シナリオ |
主シナリオ
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無知、知識不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、配線、インピーダンス不整合、ジッタ
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.伝送線路の各インピーダンスとジッタ
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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