失敗事例

事例名称 電動モータでナット(テーブル)を移動する調整装置で、停電時、保守整備ができなかった
代表図
事例概要 電動モータでナット(テーブル)を移動する調整装置で、停電時、保守整備しようとしたが、電動モータが動かず、ナットを移動することが出来なかった。対応として、電動モータと台形ねじとをカップリング結合とし、予め台形ねじの先端に施しておいたレンチ用六面加工を用いて、手動で回転できるようにした。
事象 電動モータでナット(テーブル)を移動する調整装置で、停電時、保守整備しようとしたが、電動モータが動かなかった。
経過 図2のように、電動モータで台形ねじを回転し、ナット(テーブル)を移動する調整装置を製作し、稼動を開始した。停電時、保守のために整備しようとしたが、電動モータが動かず、ナットを移動することができなかった。
原因 停電時、電動モータが動かないので、ナットを移動することが出来なかった。
対策 図3のように、電動モータと台形ねじとをカップリング結合とした。整備時、カップリングでモータとねじの結合を外し、予め台形ねじの先端に施しておいたレンチ用六面加工を用いて、手動で回転できるようにした。
知識化 工場設備では、停電時に保守点検整備することが多い。したがって電動装置の整備箇所は、手動でも動かせるように設計する。
背景 メンテナンスをひとつの主要機能と考えれば、本事例の対応はその機能を満足する要素機構として、不可欠なものである。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、機械・装置、継手なし、メンテナンス性悪し
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.電動モータによる台形ねじ移動装置(対策前)
図3.電動モータによる台形ねじ移動装置(対策後)
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)