失敗事例

事例名称 ボールねじで昇降するプラズマトーチが、動かなくなった
代表図
事例概要 ボールねじで昇降するプラズマトーチが、作業中に動かなくなった。作業中に発生する大量のヒューム(fume:ガスや煙霧のこと)が、ボールねじやLM(リニアモーション、THK社の商品、直動)ガイドに付着したためである。対策として、カバーを設けて、ボールねじやLMガイドに直接ヒュームがかからない構造とした。
事象 ボールねじで昇降するプラズマトーチが、作業中に動かなくなった。
経過 図1のような、ボールねじで昇降するプラズマトーチが、作業中に動かなくなった。ボールねじやLMガイドにヒュームの固着がみられた。
原因 図1のように、作業中に発生する大量のヒュームが、ボールねじやLMガイドに付着したためである。
対策 図2のように、カバーを設けて、ボールねじやLMガイドに直接ヒュームがかからない構造とした。
知識化 作業環境に対応した設計が不可欠である。特に、ボールねじやLMガイドからなる精密送り機構では、ジャバラや本事例のような巻きシートなどによるシール対策が必要である。
背景 ヒュームの発生を抑制するか、ヒュームの発生を許すが付着を防止するか、のどちらかを選択しなければならないが、コスト面から後者を選択するのが普通である。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、ヒューム、付着、動作不能
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図1.トーチ昇降装置(対策前)
図2.トーチ昇降装置(対策後)
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)