事例名称 |
部品間に隙間が生じアース不良で複写機が誤動作した |
代表図 |
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事例発生場所 |
検査工程 |
事例概要 |
複写機の検査工程で10台中3台について、搭載しているメモリの書き換わりの誤動作が発生した。高電圧をかける転写分離電極ユニットのアースの板ばねの加工不良で、アース不良となり、ショートしたためである。対策として、板ばねを修正するとともに、別にアース用の板ばねを追加した。 |
事象 |
複写機の検査工程で10台中3台について、搭載しているメモリの書き換わりの誤動作が発生した。 |
経過 |
複写機の検査工程で10台中3台について、搭載しているメモリの書き換わりの誤動作が発生した。複写機内の転写分離電極ユニットのアースは、メンテナンス時の脱着容易のため、図2のように、金属部品のバックプレートに板ばねを接触させる方式をとっているが、この板ばねとバックプレートの間にすき間があることが発見された。 |
原因 |
転写分離電極ユニットのアースの板ばねの加工不良で、曲げが不足し、バックプレートと板ばねの間にすき間が生じて、アース不良となり、ショートした。 |
対策 |
板ばねの曲げを修正するとともに、別にアース用の板ばねを追加した。 |
知識化 |
本事例では、安全性向上のため、アースを2ヶ所に増やしたが、何のための2ヶ所かわからなくなるので、理由を記述・伝達しておく必要がある。 |
背景 |
転写分離とは、コロナ放電をおこなうことで感光体に付着したトナーを紙に転写し、さらに逆の電荷を放電することで感光体から紙を分離することである。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、定常動作、誤動作、配線、アース、電気接点、断線、製造工程、品質不良
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.転写分離電極ユニットの不具合
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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