事例名称 |
複写機がカセットの挿入時に誤動作した |
代表図 |
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事例概要 |
複写機にカセットの挿入した時に誤動作を起こした。給紙ユニットの紙サイズ検知用マトリックス回路のパターン(CN11)が、制御用の回路パターン(CPU、ROM)と平行に走っていた。カセット挿入時、カセット内に溜まっていた静電気が、コネクタなどからCN11を通して本体に流れるが、これがノイズとして制御用回路に重畳したためであった。対策として、平行パターンを分離した。 |
事象 |
複写機にカセットを挿入した時に誤動作を起こした。 |
経過 |
複写機の試作機のデバックを行ったところ、カセットの挿入時に誤動作することがわかった。カセット内に溜まっていた静電気が、挿入時にコネクタから本体に流れると考え、強制放電させて実験したところ、再現した。特にノイズに弱いことがわかった。 |
原因 |
図1のように、給紙ユニットの紙サイズ検知用マトリックス回路のパターン(CN11)が、制御用の回路パターン(CPU、ROM)と平行に走っていた。カセット挿入時、カセット内に溜まっていた静電気が、コネクタなどからCN11を通して本体に流れるが、これがノイズとして制御用回路に重畳したためであった。 |
対策 |
両方の回路の平行パターンを分離した。 |
知識化 |
紙検知用の回路のような信号入力ラインからのノイズは見逃しやすい。信号入力ラインであっても、ノイズ重畳の恐れのあるラインは、CPUと接続している内部パスラインと平行に設置しない。 |
背景 |
ROMへ向かうラインは、CPUがメモリをアクセスする際に信号を出すラインであり、このラインにノイズが輻射されると、CPU誤動作となる。 |
シナリオ |
主シナリオ
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誤判断、誤った理解、調査・検討の不足、仮想演習不足、環境変化への対応不良、使用環境変化、定常動作、誤動作、静電放電、集積回路、ノイズ、回路パターン
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図1.PCB基板の平行パターン
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
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