失敗事例

事例名称 地下の空気の淀みでフィルタ装置の動作トラブルが多発
代表図
事例概要 工場内に設置したフィルタ装置で、動作トラブルが多発した。フィルタ装置を4mの地下に設置したため、フィルタ雰囲気の空気がよどみ、内部部品が腐食したためであった。対策として、フィルタ装置のデッキを製作し、地上に移設した。
事象 工場内の地下4mのピット内に設置したフィルタ装置で、動作トラブルが多発した。
経過 図2のように、工場内の地下4mに設置したフィルタ装置で、動作トラブルが多発した。調査したところ、内部部品が腐食していた。そこで、防食対策として、カバーを設けたが、ほとんど効果がなかった。
原因 フィルタ装置を地下4mのピット内に設置したため、フィルタ雰囲気の空気がよどみ、内部部品が腐食し、動作トラブルとなった。
対策 図2のように、フィルタ装置のデッキを製作し、地上に移設した。
知識化 装置そのものはもちろん、装置の環境条件を考慮した設計が大切である。地下ピット内の装置は、予想以上に部品が腐食する。
背景 地下ピットは、空気の流れが悪く、有害ガスの充満などによる重大事故の危険性もあるので注意する。
シナリオ
主シナリオ 誤判断、誤った理解、調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、予期せぬ使用環境、機械・装置、環境条件、地下に設置、雰囲気、空気停滞、腐食、誤作動
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.フィルタ装置の腐食対策
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)