事例名称 |
ロールの焼鈍処理で変形や破壊の不具合が発生した |
代表図 |
|
事例発生場所 |
工場熱処理工程 |
事例概要 |
ロールの焼鈍処理で変形や破壊の不具合が発生した。ロールの内部が密閉構造だったため、加熱時に内部が高圧になったことが原因であった。対策として、エア抜き穴を設けて、内部圧力の上昇を防止した。 |
事象 |
ロールの焼鈍処理で変形や破壊の不具合が発生した。 |
経過 |
図1のような(ただし、エア抜き穴なし)、ロールを新設計した。製作過程で焼鈍処理を行なったところ、変形や破壊の不具合が発生した。 |
原因 |
ロールの内部が密閉構造だったため、加熱時に内部が高圧になったことが原因であった。 |
対策 |
図1のように、エア抜き穴を設けて、内部圧力の上昇を防止した。 |
知識化 |
部品の製作段階への考慮が必要である。もちろん、使用する環境条件にも配慮する。 |
背景 |
密閉構造となる部品として、溶接加工品にも注意する。なお、エア抜き穴などを設けた場合、水などの浸入に対する配慮が必要となる。水が内部に溜まり凍結して破裂することなど。 |
シナリオ |
主シナリオ
|
調査・検討の不足、仮想演習不足、不注意、理解不足、生産組織の理解不足、生産工程の配慮不足、焼鈍処理、ロール、加熱、内部圧力、高圧、塑性変形、破断
|
|
情報源 |
創造設計エンジンDB
|
マルチメディアファイル |
図1.ロールの構造
|
分野 |
機械
|
データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
|