失敗事例

事例名称 車両の排気ガスに白煙が見られた
代表図
事例概要 車両の走行中、排気ガスに白煙が見られた。燃料タンクには、図2上のように、底部に水抜き穴があるが、タンクが斜めに取付けられ、水抜きしても底部に水が残ってしまうことが原因であった。対策として、水抜き穴の位置を、斜めにした時の最下部へ変更した。
事象 車両の走行中、排気ガスに白煙が見られた。
経過 車両の走行中、排気ガスに白煙が見られた。燃料中に水分が混入したと考えて、燃料タンクを調査したところ、図2上のように、タンクの底部に水抜き穴があったが、タンクが斜めに取付けられ、図2下のように、水抜きしても底部に水が残ってしまうことが判明した。
原因 図2上のように、タンク底部に水抜き穴があるが、タンクが斜めに取付けられ、図2下のように、水抜きしても底部に水が残ってしまった。
対策 水抜き穴の位置を、斜めにした時の最下部へ変更した。
知識化 実際の搭載姿勢や負荷の方向を念頭に入れて、設計図面を作成する。
背景 装置図面は、作図の容易性から垂直・水平を基準に作成されるのが普通である。また、全体図では、装置の搭載状態で描き、他の装置との位置関係や干渉などをチェックするが、本事例のような、装置の機能については死角となりがちである。
シナリオ
主シナリオ 誤判断、誤った理解、詳細計画ミス、タンク、水分、計画・設計、計画不良、使用、運転・使用、不良現象、熱流体現象、流体、流体浸入
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.水抜き穴の位置を設計する
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)