失敗事例

事例名称 電源電圧が上がらず半導体デバイスが作動不良となった
代表図
事例概要 複数電源を有する半導体デバイスの基板を、図2のように、電源に接続したところ、システム電源が立ち上がらず、作動不良となった。電源接続は、まずVDD(正電源)、次にVSS(負電源)が投入されるシーケンスとなっていた。しかし、図3のように、正電源投入でデバイスに過渡電流が流れ、負電源投入時に電源電圧が-1.5Vと、所定の-5Vまで立ち上がらなかったことが原因であった。対策として、負電源を先に投入する電源投入シーケンスに変更した。
事象 複数電源を有する半導体デバイスの基板を、電源に接続したところ、システム電源が立ち上がらず、作動不良となった。
経過 複数電源を有する半導体デバイスの基板を、図2のように、電源に接続したところ、システム電源が立ち上がらず、作動不良となった。電源接続は、まずVDD(正電源)、次にVSS(負電源)が投入されるシーケンスとなっていた。
原因 電源接続は、まずVDD(正電源)、次にVSS(負電源)が投入されるシーケンスとなっていた。しかし、図3のように、正電源投入でデバイスに過渡電流が流れ、負電源投入時に電源電圧が-1.5Vと、所定の-5Vまで立ち上がらなかった。
対策 負電源を先に投入する電源投入シーケンスに変更した。
知識化 半導体デバイスへの電源投入シーケンスを間違えると、デバイスが破壊されることがある。また、制限電流が電圧で変化するタイプのシステム電源を用いると、デバイスとの組み合わせで、過渡電流によってデバイスが誤動作することもある。
シナリオ
主シナリオ 無知、知識不足、手順の不遵守、手順無視、操作手順無視、電子機器、計画・設計、計画不良、使用、運転・使用、不良現象、電気故障、回路、電源、電圧、出力特性、定常動作、誤動作
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.電源と基板の接続
図3.電源投入波形
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)