事例名称 |
化学肥料工場で火災が発生し建物を全焼 |
代表図 |
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事例発生日付 |
1998年01月04日 |
事例発生地 |
アメリカ、ケンタッキー州メイスビル |
事例発生場所 |
A化学肥料工場 |
事例概要 |
ケンタッキー州メイスビル郊外にあるA化学肥料工場で建物が全焼する火災が発生した。工場内には様々な化学肥料が貯蔵されており、150人以上の消防士が消火活動にあたった。爆発の発生を恐れて工場付近の住人約2500から3000人がメイスビルとオハイオ川周辺から避難。火災に伴う死傷者は報告されておらず、火は午後すぎに無事消火した。火事の原因は工場内にある機械、電気機器、電子機器などの設備の整備不慮が起因しているとして、2001年A社は工場内の設備に携わっていた電気会社などを相手取って損害賠償の起訴を起こしている。 |
事象 |
ケンタッキー州メイスビル郊外にあるA化学肥料工場で大規模な火災が発生、建物が全焼した。工場内には400トンの硝酸アンモニウムが貯蔵されており、7箇所の消防署から150人以上の消防士が消火活動にあたった。爆発の発生を恐れて工場付近の住人約2500から3000人がメイスビルとオハイオ川周辺から避難。火災に伴う死傷者は報告されておらず、火は午後すぎに無事消火した。 |
経過 |
火災は日曜の午前3時(EST)に発生、火は夜通し燃え続け、6時間後には工場の建物4分の3を焼き尽くした。地下室には400トンの硝酸アンモニウム肥料が貯蔵されており、火災により危険な有毒ガスの発生と爆発の恐れがあった。工場から1.25マイル以内の住人2500人から3000人が小学校などの避難所に避難した。消火活動にあたった消防隊が軽傷を負ったが、治療されすぐに退院した。火は消火活動が終了し消防隊の見守る中、午後過ぎに無事消火した。 |
原因 |
火災は工場内にある機械、電気機器、電子機器などの設備が起因、もしくは原因になっているとして、2001年A社は電気会社など幾つかの会社を相手取って損害賠償の起訴を起こしている。すべての被告は、工場内に設置されている袋詰機、コンベアシステムなどの設備の設計、製造、広告、販売、取り付け、保守、修理などに携わっており、A社は、整備員による保守点検などの基本的な整備が行われていないため今回の火災が発生したと主張している。 |
対処 |
周辺の住民を避難させ、消防士が消火活動にあたった。 |
対策 |
工場の火災発生から約1ヶ月後の1998年5月6日、A社は火災で破壊されたメイスビルの化学肥料倉庫と袋詰設備の再建をしないことを発表。メイスビルの顧客には、引き続きケンタッキーのシェルビービルなどの近郊の配送センターを拡充して肥料を供給する計画案を打ち出した。 |
知識化 |
危険物質に携わる者は、責任を持って職務を遂行しなかればならない。 |
背景 |
予見可能性は不明。 |
後日談 |
事故発生から約3年後の2001年、A社は電気会社など工場内にある機械設備に携わっていた幾つかの会社を相手取って損害賠償の起訴を起こしている。 |
データベース登録の 動機 |
危険物質に携わる技術者の責任が問われる事例を紹介したかった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、危険物取扱い対策、不注意、注意・用心不足、保守時の不注意、使用、保守・修理、硝酸アンモニウム、不良現象、電気故障、電気接点、短絡、火花、不良現象、化学現象、発火
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情報源 |
http://www.cnn.com/US/9801/04/plant.fire/index.html
http://www.cargill.com/today/releases/05061998.htm
http://www.maysville-online.com/archives/010120.html
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
1 |
物的被害 |
工場が全焼 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ユリエローディ (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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