事例名称 |
ビル修復工事中に足場が崩壊 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2001年10月24日 |
事例発生地 |
米国ニューヨーク州マンハッタン市 |
事例発生場所 |
マンハッタン市内の会社ビル |
事例概要 |
ビルのレンガ作りの外壁及び窓を修復中に 14 階建ての足場が崩壊した。 |
事象 |
ビル 10 階付近の外壁に亀裂が入り外側に傾斜していたのを修復するために建てた 14 階建ての足場が崩壊した。 |
経過 |
8 月 1 日に市の建築物監査員が 10 階付近の外壁に亀裂が入り外側に傾斜していたのを発見し、ビルのリース会社に修復するよう勧告した。ビルの外壁に沿って、14 階建ての足場が建てられ、修復作業が行われた。足場の上に割れて落ちてきた 2 つのプラスチック製チューブを交換した直後に足場が崩壊し、建築作業員が木製床板と鉄柱の下敷きとなった。 |
原因 |
崩れたレンガやコンクリートが足場の上に蓄積していたのに、建築作業員はこれらの除去を許可されていなかったため、取り除かなかった。外壁の化粧に使用されていたレンガが足場を伴って崩壊した。 |
対処 |
崩壊した足場の残骸が現場周辺を埋め尽くし、3 階にまで及んでいたため、車両等の機器が使用できず難航するが、ビルの窓から怪我人を引き入れる等して救出作業に当たった。 |
背景 |
A社の経営者、B氏は足場組立工の許可試験を偽って別人に受けさせたとして 2001 年 5 月 10 日に起訴され、2000 年 10 月から学校建築の施工を禁止されていた。 |
よもやま話 |
ビルのリース会社C社 はニューヨーク市の民主党市長候補者であるF氏の弟、S氏が経営している。 |
当事者ヒアリング |
消防局長 「ここは狭すぎて、救出に使用する機器を乗り入れることはできない。」 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、安全対策不足、無知、知識不足、規格不良、不注意、注意・用心不足、取り扱い不適、不安定、崩壊、建設
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情報源 |
http://www.equipmentworld.com/article/2001/10/26/3639_tn.php3
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死者数 |
5 |
負傷者数 |
10 |
備考 |
建築・安全規制に違反が無かったか等は不明。 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ケイコオオクシ (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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