事例名称 |
店舗の建築現場で塹壕が崩壊 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2000年10月28日 |
事例発生地 |
米国テキサス州リッチモンド市 |
事例発生場所 |
H店の建築現場 |
事例概要 |
店舗の建設中に塹壕が崩壊し、深さ 4.8m 幅 3m の壕に作業員3名が埋められてしまった。崩壊防止対策がとられていたといわれており、原因は不明で労働安全衛生省が調査したが、そのデータは公開されていないようである。 |
事象 |
Hの店舗の建設中に深さ 4.8m 幅 3m の壕が設けられ、崩壊防止用強化が行われていたにも関わらず、塹壕が崩壊した。作業員3名が埋められてしまった。 |
経過 |
ホーム・デポの店舗を建設するため、深さ 4.8m 幅 3m の塹壕が設けられ、崩壊防止対策も行われていたにも関わらず、塹壕が崩壊し、作業員3名が 4.2m の瓦礫に埋められてしまった。内1名(Gerardo Sanchez Vasquez 49歳)は救出され、ヒューストンの病院にヘリコプターで運ばれたが、後に病院で死亡した。 |
原因 |
不明。米国の労働安全衛生省OSHA(http://www.osha.gov/ )がこの事件の原因などを調査したが、このデータは一般には公開されていない。 |
対処 |
75 人の救助隊員が、4.2m の瓦礫から埋められた作業員の救出にあたり、瓦礫から音が聞こえたためにその場所を掘り返し、1名の作業者を発見し、まず頭部が出され、その後完全に掘り出し、ヘリコプターでヒューストンの病院へ運んだ。残り2名については数時間後に、埋まっている場所が判明したが、死亡していた。 |
対策 |
労働安全衛生省(Occupational Safety and Health Administration)が原因を調査した。リッチモンド警察のGeorge Paruch隊長からは今回のような崩壊を防ぐために溝を強化したと伝えられた。 |
知識化 |
建設現場などでは、いつどのような事故が起きるか予測しがたく、細心の注意が必要である。 |
背景 |
はっきりとした原因が不明であるため、この事故を予知できたかどうかは分からないが、全ての安全対策が適切に行われていたかどうかが問われるところである。 |
当事者ヒアリング |
消防隊員、Lori Bownds 「今でも土壌が穴に滑りこんで来ている。現在は埋められてしまった建築作業員を救助するために、穴周辺の地面を固めているところだ。」 |
データベース登録の 動機 |
Hは急速に成長している建設用具から日曜大工用品、家庭用品などを販売している会社である。あらゆるところにこの会社の店舗が建設されている。この会社の店舗に限らず、新しい店舗の建設を頻繁に見かけるため、このような事故の存在を知らせたかった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、安全対策不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、予期せぬ使用環境、崩壊、建設
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情報源 |
http://www.cnn.com/2000/US/10/28/texas.trench.01/
http://www.enr.com/bizlabor/2000/10/29/-----/0281-1623-Trench-Collapse..asp
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死者数 |
3 |
負傷者数 |
0 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ケイコオオクシ (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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