事例名称 |
不適切な保全等で高速道路(I-90)の一部が崩壊 |
代表図 |
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事例発生日付 |
1987年04月05日 |
事例発生地 |
ニューヨーク州、スコハリー・クリーク(アルバニー西部) |
事例発生場所 |
高速道路(I-90) |
事例概要 |
1987年4月5日、ニューヨーク州スコハリー小峡上の高速道路(I-90)の橋の迫持が突然崩壊し、8名が死亡した。事故原因は、ニューヨーク州の高速道路当局(NYSTA)が、桟橋の波が押し寄せる部分に対しての保全が不適切であり、それにより橋の足場に地下土壌の腐食が広範囲に広がった為に、今回の橋の崩壊が起こったと見られている。又、橋の建設の際に使用された計画とスペックが曖昧であるのと、不適切な橋の検査プログラム等も事故原因の理由の中に上げられている。 |
事象 |
1987年4月5日、ニューヨーク州スコハリー小峡上の高速道路(I-90)の橋の迫持が突然崩壊し、8名が死亡した。 |
経過 |
1987年4月5日、ニューヨーク州スコハリー小峡上の高速道路(I-90)橋の2つの迫持が、突然崩壊し、橋はピア3以降から、80フィート下のスコハリー小峡に落下。この崩壊から約90分後、ピア2と3つ目の迫持が崩壊。後、救助隊がかけつけたが、8名の死亡。事故があった部分の高速道路は閉鎖された。 |
原因 |
事故原因は、ニューヨーク州の高速道路当局(NYSTA)が、桟橋の波が押し寄せる部分に対しての保全が不適切であり、それにより橋の足場に地下土壌の腐食が広範囲に広がった為に、今回の橋の崩壊が起こったと見られている。又、橋の建設の際に使用された計画とスペックが曖昧であるのと、不適切な橋の検査プログラム等も事故原因の理由に上げられている。 |
対処 |
事故後、救助隊がかけつけたが、8名が死亡。橋の代替え構造のデザインと建築が終了するまで、高速道路は一部閉鎖されることとなった。 |
対策 |
運輸安全委員会は適切な橋のデザインと建築、適切な検査と保全、又はその訓練の必要を強調している。 |
知識化 |
ニューヨーク州高速道路当局においての初期の建設計画段階においての監査、検査が不適切、又は不適当であったことが、今回の事故の大きな原因を占めていると思われるので、建設前の必要な検査、監査の基準をもう一度見直す必要があると思われる。又、建設後の検査、保全の基準も再検討されるべきである。 |
後日談 |
ニューヨーク州の高速道路当局、米国高速道路管理課、米国州立高速道路、運輸局等に対して、市民団体から、この橋のまだ発見されていない欠陥に対しての修正の要求が出されている。 |
データベース登録の 動機 |
ベイ・エリアには、幾つかの橋があり、多くの人が日常こういった橋を使用しているので、どの様な事故があったのか、興味があった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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企画不良、戦略・企画不良、試験計画不良、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、使用、保守・修理、修理、不良現象、機械現象、構造の問題、メンテナンス性悪し、破損、劣化、材料強度不足、破断、身体的被害、死亡
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情報源 |
http://members.aol.com/higrp/bridge.htm
http://www.ntsb.gov/publictn/1988/HAR8802.htm
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死者数 |
8 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ヤエココン (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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