事例名称 |
建築と建築システムの欠陥によるビルの崩壊 |
代表図 |
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事例発生日付 |
1987年04月23日 |
事例発生地 |
米国、コネティカット州、ブリッジポート |
事例発生場所 |
建設中の16階建てのアパート |
事例概要 |
1987年4月23日、コネティカット州、ブリッジポートにて、部分的に建設されていた、ラ・アンビアンズプラザの骨組みが崩壊。この事故により、工事に携わっていた建設作業員、28名が死亡した。事故原因は、建築部分の欠陥、システムの欠陥によるものと思われる。 |
事象 |
1987年4月23日、コネティカット州、ブリッジポートにて、部分的に建設されていた、ラ・アンビアンズプラザの骨組みが崩壊。この事故により、工事に携わっていた建設作業員、28名が死亡した。 |
経過 |
目撃者の証言で、最初の崩壊が始まったのは、9,10,11番目の間、西方のタワー、6列目とE列の付近で、背板が積み重なり、崩壊。その直後に両方のタワーが崩れ、一瞬の間に全ての建物が崩壊した。 |
原因 |
事故原因は、建築部分の欠陥に見られる。主な欠陥が見られた部分は、応急的に使用されている階の溝付近のコンクリートの背板に過剰な圧力がかかっていたり、背板を上げる際に使用されているエレベーターに、過剰な圧力と過度の柔軟性が見られたり、建物の基礎を安定する為に、一時的に使用されている背板の柱が不適切、又は、不確実であった為、今回の事故を起こしたものと見られている。又、米国のシステムにおいての欠陥もこの事故原因に挙げられている。主なものは、作業のスペックを通して、主なデザイン責任が請負業者に移行していたこと、応急状態において適切であるかどうかという証拠のないまま、建築手順書が許可されていたり、又、提供されていた品質保証基準はエンジニアの記録等の適切な調査が含まれていないものであった。 |
対処 |
事故後、救助隊が駆けつけたが、工事に携わっていた建設作業員28名が死亡した。 |
対策 |
今回の事故は、建物のデザインと建築という両面において、米国のシステムが社会の安全を守る為に適切かどうかという点に、疑問をもたらしたことにより、米国政府において建築物のデザインの規定、改良とその実践等、これらの点を早急に再検討する必要がある。 |
知識化 |
今回の事故は、米国の建築システムのずさんさを明確にした為、政府において早急に建築システム全般に渡っての再検討がなされるべきである。 |
データベース登録の 動機 |
ビルの崩壊は、たくさんの死者を出すので、どの様な事故があったのか知りたかった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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企画不良、戦略・企画不良、試験計画不良、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、価値観不良、組織文化不良、破損、破壊・損傷、材料強度不足、破断、割れ発生・成長、破損、大規模破損、崩壊、身体的被害、死亡
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情報源 |
http://fire.nist.gov/bfrlpubs/build94/art023.html
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死者数 |
28 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ヤエココン (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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