事例名称 |
潤滑材の粘度変化でカメラのズーム機能が作動しなかった |
代表図 |
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事例概要 |
氷点下のカメラ撮影で、モータ制御のズームが作動しなかった。図2のように、ズーム可動部の潤滑材のグリース(図中H-26)が、低温で粘度が変化し、可動部の負荷(抵抗)が大きくなり、モータの最大トルクを超えたためであった。対策として、温度による粘度変化の少ないグリース(図中I-164)に変更した。 |
事象 |
氷点下のカメラ撮影でズームが作動しなかった。 |
経過 |
気温が氷点下の場所で、カメラ撮影したところ、モータ制御のズームが作動しなかった。 |
原因 |
図2のように、ズーム可動部の潤滑材のグリース(図中H-26)が、低温で粘度が変化し、可動部の負荷(抵抗)が大きくなり、モータの最大トルクを超えた。 |
対策 |
温度による粘度変化の少ないグリース(図中I-164)に変更した。 |
知識化 |
通常は、温度変化のない固体潤滑材を使用するのが一般的である。このケースではモータトルクの余裕が小さかったので、グリースを使用した。樹脂に使用可能なグリースとして、安価だが低温で粘度が高い通常のグリース(例(株)日本礦油NPCH-26:シリコン系)と、高価だが低温で粘度変化が少ない特殊グリース(例(株)日本礦油 ロゲネスト ラムダ:フッ素系)がある。 |
背景 |
装置・機械の環境条件を考慮した材料の選定が不可欠である。」 |
シナリオ |
主シナリオ
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無知、知識不足、過去情報不足、調査・検討の不足、事前検討不足、予期せぬ使用環境、潤滑剤、ズームレンズ、計画・設計、流用設計、使用、運転・使用、不良現象、熱流体現象、流体、低温、粘度、機能不全、ハード不良、機械・装置、位置決め
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.グリースの温度によるちょう度の変化
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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