事例名称 |
ドームルーフタンクの負圧による座屈変形 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2001年12月 |
事例発生地 |
ブラジル |
機器 |
ドームルーフタンク |
事例概要 |
ブラジルの石油化学工場で灯油等を貯蔵しているドームルーフタンク(容量380m^3、直径約7000mm、高さ約10,000mm、厚さ4.5mm、材質A283Gr.C・・・いずれも写真から推定)が負圧により座屈変形した。タンク側板は大きくくぼみ、この変形によってタンク底板がせりあがったが、幸い漏れはなかった。 |
事象 |
事故当日、タンクの塗装工事が行われており、ドーム部に取り付いたアトモス弁(負圧防止用)の金網に塗料が付着しないようにビニールシートで養生していた。一方、工場の運転員は灯油出荷の依頼があったのでポンプを運転し出荷を始めた。運転員はアトモス弁にシートがかけられているのを知らなかったので、しばらくして大音響と共にタンクが座屈した。情報提供会社の保安責任者はこのようなインシデントは目新しいことではないが依然として続いていると嘆いている。 |
原因 |
情報提供の不備(指示・伝達の不徹底) |
対策 |
この種の事故を防ぐには工事中に発生した過去のトラブル例を数多く集め、写真で訴える。 |
知識化 |
負圧によるタンクの座屈 |
シナリオ |
主シナリオ
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手順の不遵守、連絡不足、無連絡、不注意、注意・用心不足、作業者不注意、使用、保守・修理、塗装工事、ドームルーフタンク、ビニールシート設置、負圧防止用アトモス弁、誤対応行為、連絡不備、不連絡、ビニールシートの除去忘れ、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、負圧、破損、変形、座屈
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情報源 |
高圧ガス保安協会
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
物的被害 |
不明 |
被害金額 |
不明 |
全経済損失 |
不明 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
小林 英男 (東京工業大学)
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