失敗事例

事例名称 ブタンタンク真空引き中の座屈変形
代表図
事例発生日付 1965年10月
事例発生地 兵庫県
機器 横置タンク
事例概要 製鉄所で加熱用消費設備の横置タンク(容量15トン、内径2350mm、全長7800mm、胴部厚さ6mm、鏡部厚さ7mm、材質HW36、設計圧力7kg/cm2、設計温度:常温)2基の据付が完了し、空気置換のために真空引き作業を行っていた。真空ポンプ(能力100リットル/1分間)を使って午後7時40分頃から始め、午前3時頃圧力確認のためタンクに近づいた時、突然大音響と共に座屈変形による破壊が発生した。破壊時の圧力計目盛は615mmHg(0.836kg/cm2)であったと推定されている。
原因 操作基準の不備
対策 空気置換は現在、ほとんど窒素ガスを使用して行われるが、タンクが負圧になることが考えられる場合には事前の検討を行う。
知識化 負圧によるタンクの座屈
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、作業・工程検討不足、使用、運転・使用、空気置換、真空引き、負圧、ブタンタンク、破損、変形、座屈
情報源 高圧ガス保安協会
死者数 0
負傷者数 0
物的被害 不明
被害金額 不明
全経済損失 不明
備考 破損解析
分野 材料
データ作成者 小林 英男 (東京工業大学)