事例名称 |
溶接火花による蒸留塔の保温材火災 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2000年12月 |
事例発生地 |
北海道 |
機器 |
常圧蒸留装置主蒸留塔 |
事例概要 |
常圧蒸留装置の主蒸留塔頂部周辺を点検中の検査会社社員が周囲に油臭があり塔頂部保温材板金継ぎ目に油がにじんでいるのを発見し運転員に連絡した。現場状況から判断して装置の運転を停止し点検することになった。当該機器の系内の可燃性物質を除去後、漏洩部周辺の保温材を撤去して点検したところ、腐食箇所が発見されたので溶接補修することになった。 |
事象 |
高所での火気使用作業となるため下方への火花落下を防ぎ、また周辺の保温材は油が染み込んでいる恐れがあるため、不燃性シートを用いて養生していた。溶接前の準備としてプロパンバーナーによる予熱を行っているが、このときの熱が保温材に染み込んでいた油を気化させていたところに、シートの重なり部に隙間があったことから落下した溶接の火花によって着火し火災となった。 |
原因 |
作業環境の不適(火花の飛散) |
対策 |
保温材に油が染み込むと予想外の拡がりを見せるので、その範囲をより慎重に確認する。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、作業者不注意、使用、保守・修理、修復、主蒸留塔、保温材、不燃性シート設置、溶接前予熱、保温材中油気化、シート重なり部隙間、気化油漏洩、溶接補修、火花落下、着火、二次災害、損壊、火災
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情報源 |
高圧ガス保安協会
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
物的被害 |
不明 |
被害金額 |
不明 |
全経済損失 |
不明 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
小林 英男 (東京工業大学)
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