失敗事例

事例名称 タンクローリの配管破損による液体窒素漏洩
代表図
事例発生日付 2001年06月
事例発生地 三重県
機器 タンクローリ配管
事例概要 15トン液化窒素タンクローリが国道を走行中、液化窒素の払い出し配管途中に設けられた分析ライン配管(口径8A、短管及びバルブ取付き)が根元の溶接継手部で破断しガスが漏洩した。
事象 運転手はバックミラーに移った白い煙に気付き、車をインターチェンジ付近に停車し関係者に連絡し指示を仰いだ。初期対応として液の噴出を押さえるため、内槽圧をブローし、内槽圧(連絡時0.1MPa)を下げるように指示した。その後、破損箇所に木栓を打ち込み漏れを止めた(この時内槽圧は0.02MPa)。
経過 内槽圧が安定した後、警察の許可を得てタンクローリを移動させガスセンターで残存液を回収した。ローリ運行時の振動により疲労破壊したもので、配管をブラケットで固定する改善がなされた。また同一形式のローリが他に5基あり、これについても改善を行った。
原因 設計・構造上の不良(バルブの振動)
対策 設計・製作・検査時のチェック体制の確立
知識化 バルブの振動
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、計画・設計、計画不良、設計不良、構造不良、使用、輸送・貯蔵、陸上輸送、タンクローリ、運行時振動、破損、破壊・損傷、疲労、分析ライン配管、破損、大規模破損、溶接継手破損、漏洩
情報源 高圧ガス保安協会
死者数 0
負傷者数 0
物的被害 不明
被害金額 不明
全経済損失 不明
分野 材料
データ作成者 小林 英男 (東京工業大学)