事例名称 |
タンクローリの内槽亀裂による液体窒素漏洩 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2001年08月 |
事例発生地 |
群馬県 |
機器 |
タンクローリ内槽 |
事例概要 |
国道を走行してきた液体窒素タンクローリ(容量12.7キロリットル、内槽外径1606mm、厚さ3mm、材質SUS304、圧力0.29MPa、温度-196℃)が消費先の食品工場に到着し、貯槽への充填準備作業を行っていたところ、タンクローリの外槽(外槽直径1859mm、厚さ4.5mm、材質SS400)が突然破裂し窒素ガスが噴出した。直ちに関係機関に連絡すると共に消防署立会いのもと、貯槽に液を充填し残ガスを大気に放出した。 |
事象 |
破損箇所はタンクローリ後方のサポート部で(ローリ本体+液)重量のスラスト荷重をこの部分で受け持つ。この部分は内槽の外面側に円形のリング材、合わせ材2段を溶接で取付けた構造となっており、そのすみ肉溶接の止端部に長さ33mmの貫通亀裂が発生した。このため液体窒素が外槽側に流れ込み外槽板が低温脆性破壊を起こした。溶接方法はMIG溶接によって行われ、溶接部に融合不良等の切欠きがあり、これを起点として貫通亀裂に至ったもの。 |
原因 |
製作不良 |
対策 |
溶接継手に融け込み不良、アンダーカット等の切欠きがないよう施工 |
知識化 |
溶接不良 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、作業者不注意、製作、ハード製作、機械・機器の製造、タンク内槽、溶接不良、融合不良、使用、輸送・貯蔵、陸上輸送、タンクローリ、繰返し荷重、破損、破壊・損傷、疲労、サポート部、肉厚貫通、漏洩、破損、破壊・損傷、破壊・破断、低温脆性破壊、外槽板、窒素ガス噴出
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情報源 |
高圧ガス保安協会
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
物的被害 |
不明 |
被害金額 |
不明 |
全経済損失 |
不明 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
小林 英男 (東京工業大学)
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