事例名称 |
上水道滅菌設備のバルブからの塩素ガス漏洩 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2001年11月 |
事例発生地 |
長野県 |
機器 |
上水道滅菌設備 |
事例概要 |
簡易水道施設で塩素滅菌器に付帯するエジェクタにスケールが詰まったため取り外した。事故当日、他の貯水池で使っていたエジェクタを取付け直した後、塩素ガスを流したところ、水が注水器(インジェクタと呼ばれ圧力調整器及び流量計の機能を持つ)に逆流していることがわかった。整備のために作業者は容器元バルブを閉め注入器を取り外したところ、バルブから塩素ガスが噴出した。漏れが止まらないので独自の対応が困難であると判断し消防署等に連絡した。販売店の係員も駆けつけ、防災キャップの取付け、中和作業を行った後、容器を収納筒に入れ塩素製造メーカーで処理した。 |
事象 |
バルブの分解点検を行ったところ、スピンドルのテーパー部が腐食しておりスピンドルを強く締めても完全に閉止できない状態であった。塩素が水分と反応して塩素イオン化し腐食を促進させたものと見られる。塩素滅菌設備は塩素容器→元バルブ→注入器→エジェクタ→送水配管という機構となっている。水が逆流する原因は調査中である。 |
原因 |
劣化(腐食) |
対策 |
真空引きの際、ガスを流すに当たって系内に真空ポケット部が発生しないか十分に検討する。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、環境調査不足、使用環境調査不足、未知、異常事象発生、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、上水道滅菌設備、破損、減肉、腐食・酸化、塩素イオン、バルブ、使用、保守・修理、部品交換、水逆流(原因不明)、二次災害、損壊、漏洩、塩素ガス噴出
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情報源 |
高圧ガス保安協会
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
物的被害 |
不明 |
被害金額 |
不明 |
全経済損失 |
不明 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
小林 英男 (東京工業大学)
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