失敗事例

事例名称 移送配管のドレンノズル腐食による原油漏洩
代表図
事例発生日付 2001年12月
事例発生地 沖縄県
機器 移送配管ドレンノズル
事例概要 製油所で浮屋根式タンクの開放検査を実施するため、タンク内の原油を他のタンクに移送を開始した。しばらくして工場を巡回中の従業員が移送先の防油堤内で移送配管(内容物:C重油、口径250A、保温材有)から原油が漏洩しているのを発見した。直ちに応急処置として腐食穴部に木栓を打ち込み漏れを止めた。
事象 漏洩箇所は保温された移送配管の下部に取付けられたドレンノズル(常温、常圧、口径20A、厚さ3.9mm、材質STPG38)の短管部が腐食によってピンホールができたもので、この部分の雨じまいが不十分で潮風、雨水、及び原油中のスラッジによって腐食開口に至ったものと見られている。
経過 漏洩した原油は防油堤内の5m×2m範囲を汚染したが、発見が早かったため50リットル前後と見られている。(腐食速度:0.19mm/年)
原因 劣化(腐食)
対策 経年劣化対策
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、環境調査不足、使用環境調査不足、潮風・雨水、計画・設計、計画不良、設計不良、原油移送配管、雨じまい不十分、使用、輸送・貯蔵、陸上輸送、原油中スラッジ、破損、減肉、腐食・酸化、ドレンノズル短管部、漏洩
情報源 高圧ガス保安協会
死者数 0
負傷者数 0
物的被害 不明
被害金額 不明
全経済損失 不明
分野 材料
データ作成者 小林 英男 (東京工業大学)