事例名称 |
漁船に積載中の酸素ガス容器の腐食による破裂 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2002年05月 |
事例発生地 |
香川県 |
機器 |
酸素ガス容器 |
事例概要 |
底引き網漁船の甲板に積載していた酸素ガス容器(容量47リットル、胴の外径232mm、厚さ6.0mm、材質Mn鋼)が突然破裂し、船首左舷側側壁(FRP製)を突き抜け岸壁のコンクリートに直撃したあと、海底に落下した。 |
事象 |
調査の結果、酸素ガス容器は縦に裂け、捲れあがるように観音開きの状態になって破裂しており、潮風の影響及び海水に触れる環境に放置されていたため外部腐食が進み破裂したもの。幸い岸壁付近に人がいなかったため人的な被害はなかった。 |
経過 |
当該容器は製造後34.0年経っており、12.7年前から長期にわたって貸し出されていたもので、ここ数年漁業を行っていなかったため放置された状態になっていた。事故当日の外気温は25.7℃(高松気象台)で正午頃に容器が破裂したことから、容器壁の温度は約40~50℃に達していたものと見られている。類似事故が1996年8月福島県、1998年6月神奈川県で発生している。(腐食速度:0.31mm/年) |
原因 |
劣化(腐食) |
対策 |
長期貸し出し容器の台帳管理の徹底及び需要家への啓蒙活動 |
知識化 |
長期貸し出し容器の管理の徹底 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、取り扱い不適、環境変化への対応不良、使用環境変化、自然環境変化、潮風・海水、使用、輸送・貯蔵、貯蔵、放置状態、酸素ガス容器、破損、減肉、腐食・酸化、破損、大規模破損、破裂
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情報源 |
高圧ガス保安協会
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
物的被害 |
不明 |
被害金額 |
不明 |
全経済損失 |
不明 |
備考 |
破壊解析 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
小林 英男 (東京工業大学)
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