失敗事例

事例名称 ボイラー1次過熱器管損傷
代表図
事例発生日付 1999年10月
事例発生地 日本
事例発生場所 火力発電所
機器 ボイラー1次過熱器管
事例概要 自然現象(水害)と保守不備(保守不完全)により1次過熱器に漏洩、変形、減肉、スケールの堆積、温度上昇による変色が発生。
原因 台風の高波により発電所構内が浸水し、復水系統に海水が浸入した。
混入した海水により火炉水冷壁管等の内面スケールが溶解され、過熱蒸気周囲で再析出し、1次過熱器等の内面に付着した。
この付着物がユニットの起動停止時の熱負荷変動等により剥離・落下し、1次過熱器管ベンド部に堆積して蒸気の流れを阻害し、高温クリープによる噴破に至った。
知識化 自然災害は何が起こるかわからない
シナリオ
主シナリオ 未知、異常事象発生、自然災害(台風+高波)、発電所構内の浸水、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、復水器、海水混入、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、火炉水冷壁管、内面スケール、不良現象、化学現象、溶解、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、ボイラ1次過熱器ベンド部、スケール堆積、管閉塞、オーバーヒート、破損、破壊・損傷、クリープ、破壊・破断、蒸気漏洩
分野 材料
データ作成者 新田 明人 ((財)電力中央研究所)
小林 英男 (東京工業大学)