事例名称 |
空気圧縮機ミストセパレーターの腐食による部品脱落 |
代表図 |
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機器 |
ミストセパレーター内/ブレード/SUS304 |
事例概要 |
大気雰囲気使用条件であったため、メンテナンスフリー構造で使用していた空気圧縮機ミストセパレーターのSUS304製ブレードの一部が、15年経過の時点で腐食分離脱落した。 |
事象 |
15年もの長期経過するうちに、大気中のSO2あるいは硫酸塩を含む降下煤塵が蓄積して、吸収水分中に溶解して硫酸を生成した。この硫酸によって、とくに腐食感受性の高い溶接熱影響部に粒界腐食を発生させ、一部が分離脱落した。 付着物の成分を分析した結果、SO4が6.37%検出された。 |
原因 |
粒界腐食 |
対策 |
メンテナンス可能な構造に改造する。 |
知識化 |
全く腐食性の心配がない大気環境であると過信していたことに油断があった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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無知、知識不足、思い込み、製作、ハード製作、セパレーターブレード、ステンレス鋼、材料選択の不適切、使用、運転・使用、機器・物質の使用、水分・塩分の侵入、破損、破壊・損傷、粒界腐食、破壊・破断
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情報源 |
武川哲也:日本設備管理学会誌、Vol.5、No.4, 44 (1993)
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分野 |
材料
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データ作成者 |
武川 哲也 (元住友化学(株))
小林 英男 (東京工業大学)
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