事例名称 |
巻過ぎでワイヤロープが切断 |
代表図 |
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事例発生場所 |
建設工事現場 |
機器 |
積載形トラッククレーンの巻上用ワイヤロープ |
事例概要 |
トラックの荷台から積載形トラッククレーンで荷を吊上げたとき揚程が不足してワイヤロープが切断. |
事象 |
建設機械等のリース会社で,トラックに載せてある荷物(コンプレッサー,質量:560kg)を,つり上げ荷重が0.98tの積載形トラッククレーンをトラックの横につけて自車の荷台へ移す作業を行っていた.アウトリガーを張出し,荷の吊上げ用金物にシャックルをかけ,玉掛用ワイヤロープを掛け,ジブを3mに伸ばした(本機のジブ最長は3.8m).巻上げる時,荷台に他の荷があって,その荷に気をとられてフックに対する注意が散漫になり,荷を巻上げ過ぎたためフックがジブの先端に激突してワイヤロープが切断した. |
原因 |
巻過ぎ警報装置が電池切れのため作動しないことを知りながらそれを運転者が放置していたことと揚程を十分確認せずに巻上げを行ったこと. |
対策 |
安全装置は常に点検して機能を維持するように運転者を教育する. |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、作業者不注意、フックとジブ先端衝突、荷の落下、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、安全装置機能せず、定常動作、危険動作、危険場所立ち入り、使用、保守・修理、検査、定期自主検査実施なし、破損、破壊・損傷、破壊・破断、ワイヤロープの切断、身体的被害、負傷、重傷、足の上に荷が落下
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情報源 |
安全衛生情報センター
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負傷者数 |
1 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
河島 邦寿 (元(社)日本クレーン協会)
小林 英男 (東京工業大学)
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