事例名称 |
塔型ジブクレーンのジブが折損 |
代表図 |
|
事例発生場所 |
造船所 |
機器 |
塔型ジブクレーンのジブ |
事例概要 |
揚錨船を吊っていてオーバーロードでジブが折損 |
事象 |
塔型ジブクレーン(つり上げ荷重:25.5t)で揚錨船(全長:13.5m,幅:6m,質量:24.7t)を進水させるために吊上げ作業を行った時の災害である.作業半径が25m(当該クレーンの作業半径25mにおける定格荷重は18tである)の定盤上にある揚錨船の吊りピースに作業者2名でシャックル付ワイヤロープスリングで玉掛けし,旋回して所定の海面上に停止させて降下させた.水面にうまく着水させるため誘導者(被災者)が船尾を押した時,クレーンの上部ジブが折損して吊り荷が落下した. |
原因 |
定格荷重の1.4倍の極端なオーバーロードで作業を行ったこと.また,過負荷防止装置が故障して正常に作動しなかったこと. |
対策 |
安全装置の機能維持 |
よもやま話 |
関係者はいずれも運転資格,玉掛け資格を所持していた. |
シナリオ |
主シナリオ
|
調査・検討の不足、事前検討不足、作業・工程検討不足、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、安全装置故障、使用、運転・使用、機械の運転・操縦、過負荷、破損、破壊・損傷、破壊・破断、ジブの折損、ジブの落下、身体的被害、死亡、事故死
|
|
情報源 |
安全衛生情報センター
|
死者数 |
1 |
分野 |
材料
|
データ作成者 |
河島 邦寿 (元(社)日本クレーン協会)
小林 英男 (東京工業大学)
|