事例名称 |
揚貨装置のジブが倒壊 |
代表図 |
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事例発生場所 |
岸壁荷役 |
機器 |
揚貨装置の起伏ワイヤロープ |
事例概要 |
起伏ワイヤロープが劣化して切断しジブが倒壊した. |
事象 |
セメント輸送専用船から岸壁のセメントサイロへセメントを移す作業で,圧送管の接続を本船の揚貨装置(制限荷重:3t)で行うことになっており(運転は,セメントサイロ所有会社の運転者),当日も同様に圧送ホース(当該部分の質量:約2.5t)を吊上げ,2~3回巻上げ,起伏の操作を行った後,位置合せのため旋回を行ったところ,起伏ワイヤロープ(6×24,16mm,破断荷重:11.9t)が切断しジブが倒壊した. |
原因 |
切れた起伏ワイヤロープは,5年間全く交換されておらず,事故後の調査では,素線切れが著しく,油切れの状態で内部腐食が進行していた. |
対策 |
ワイヤロープ交換基準の作成 |
知識化 |
ワイヤロープの内部腐食は外部から確認できない. |
シナリオ |
主シナリオ
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組織運営不良、管理不良、管理の緩み、クレーンの自主検査なし、不注意、注意・用心不足、作業者不注意、危険位置での作業、使用、保守・修理、部品交換、著しく劣化したワイヤロープを使用、破損、破壊・損傷、破壊・破断、起伏ワイヤロープの破断、身体的被害、死亡、事故死、落下したジブの下敷き
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情報源 |
安全衛生情報センター
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死者数 |
1 |
分野 |
材料
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データ作成者 |
河島 邦寿 (元(社)日本クレーン協会)
小林 英男 (東京工業大学)
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