事例名称 |
階段で足を滑らせる |
代表図 |
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事例発生日付 |
2000年02月17日 |
事例発生地 |
愛知県犬山市高根洞 |
事例発生場所 |
橋台枠組足場 |
事例概要 |
冬の土木工事現場での出来事である。 橋台の型枠組立て用の架設足場の階段に霜が降り、階段を登ろうとした現場監督員が足を滑らせ階段から滑り落ちそうになったヒヤリハット事例である。 |
事象 |
霜の降りた架設足場の階段で足を滑らせ階段から落ちそうになった。 |
経過 |
冬の午後、現場監督員が測量をしようとして、当日の作業では使用されていなかった架設足場の階段を、登ろうとしたところ、朝からの霜が溶けておらず、足が滑って落ちそうになった。 |
原因 |
・いつもより気温が低かった ・霜が溶けていないことを、予測していなかった ・階段に滑り止めが付いていなかった ・使用前の点検不足 ・KY活動の不履行 ・安全意識の欠如 |
対処 |
霜をほうき等で除去する。 |
対策 |
・設備の使用前点検の励行(指差し呼称) ・KY活動励行 ・安全意識の高揚(安全衛生教育の充実) |
知識化 |
・冬の架設足場は滑りやすい ・滑る・転ぶは、大災害の基 ・作業員だけが事故に遭うわけではない、現場監督員も条件は同じ。 ・KY・指差し呼称が安全の基本(行動する前にまずKY,そして指差し呼称それから動け!) |
背景 |
・寒い日ではあったが午後からの作業であったので、通常であれば霜は溶けていた。 ・作業するのが、作業員でなく現場監督員であるため、特に作業前のKYを行わなかった。 ・安全の為の架設足場であるから、滑るなどと思ってもいなかった。 ・監督だから自分は大丈夫だと過信していた。 ・寒い冬の日の作業に対する危険要因のリスク評価・安全作業教育がなされていない。 |
よもやま話 |
滑って転ぶ、つまづいて転ぶ、などの転ぶことは、日常の生活の中でよくあることですが建設現場での転ぶは、墜落・転落・転倒事故につながる危険の芽である。 |
データベース登録の 動機 |
滑る・転ぶという事故が大きな災害につながると考えられ、滑る・転ぶ事が防止できれば、災害減少に役立つ為 |
シナリオ |
主シナリオ
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価値観不良、安全意識不良、危険予知活動未実施、環境変化への対応不良、使用環境変化、普段より寒い、誤判断、状況に対する誤判断、自分への過信、定常操作、誤操作、点検未実施、起こり得る被害、ヒヤリハット、滑る
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情報源 |
株式会社 イチテック ヒヤリハット事例集より
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マルチメディアファイル |
図2.仮設階段
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分野 |
建設
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データ作成者 |
伊貝 星治 (株式会社 イチテック)
馬場 完治 (株式会社 イチテック)
國島 正彦 (東京大学)
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