失敗事例

事例名称 規制区域内での死亡事故
代表図
事例発生日付 1999年12月11日
事例発生地 神奈川県横浜市
事例発生場所 自動車専用道
事例概要 夜間工事で、片側2車線の自動車専用道路の1車線を規制して、追い越し車線を舗装工事中の24時頃、居眠りもしくは脇見運転の乗用車が規制区域内へ逸走してきた。乗用車はそのまま舗装工に激突し死亡させた。
事象 平成11年12月11日24時頃、横浜市内で舗装補修工事中の規制区域内に乗用車が逸走して作業員を死亡させた。
経過 19:00 作業前のKYミーティング実施
21:00 工事規制開始
22:00 舗装工事開始
24:00 事故発生
原因 1 乗用車の運転手の脇見運転
2 被災者が通行車両への注意が不足していた。
3 乗用車が簡単に進入出来る設備であった。
4 普通では動物は寝ている時間帯であった。
対策 1 作業員、誘導員への安全教育を実施
2 規制器材を規定以上に設置し堅固なH鋼にて防護柵設置
3 将来的には交通止めで、昼間施工とする
知識化 1 居眠りしながらの運転手は必ずいる
2 まず自分を守れ
背景 1 交通渋滞を招くからとの理由での夜間施工
2 住民対策という理由で夜間のバックブザーの使用禁止
3 規制区域と通行車両の完全な分離が出来ない簡単な設備
4 普通では動物(人間も含む)は寝ている時間帯での作業
後日談 1 監督官庁との懇談会にて昼間工事への移行要請
2 規制マニュアルを発注者と共同して作成し実施中
当事者ヒアリング 運転手談 夜間工事をしているとはしらなかった
データベース登録の
動機
車両を通行させながらの作業且つ夜間工事が如何に危険であるかを知らせたい
シナリオ
主シナリオ 価値観不良、安全意識不良、通行禁止設備不十分、環境変化への対応不良、使用環境変化、夜間作業、不注意、注意・用心不足、作業者不注意、定常動作、危険動作、第三者不安全運転、身体的被害、人損、接触、身体的被害、死亡
情報源 國島委員会 発表資料
死者数 1
被害金額 被災者への補償、当日の作業中止、監督官庁による指名回避等での受注予定金額を服務と被害金額は10数億円
分野 建設
データ作成者 大澤 耕一 (社団法人 日本道路建設業協会)
國島 正彦 (東京大学)