失敗事例

事例名称 鉄骨柱の上で点検中、足を踏み外し転落(墜落)
代表図
事例発生日付 1979年05月
事例発生地 愛知県春日井市
事例発生場所 鉄骨2階建築工事
事例概要 鉄骨柱の上でボルトの締め具合をシノを使って点検中、足を踏み外し4.5m下のコンクリ-ト床に墜落した。
事象 鉄骨柱の上でボルトの締め具合を点検中、足を踏み外し4.5m下へ墜落。
経過 ・鉄骨2階建の工場を新築する工事で、午前中に下請業者により建て方がほぼ完了していた。被災者は午後から現場にきた元請の現場監督であった。午後の作業は鉄骨の建て起しをしながら仮締めや、筋交入れなどを行っていた。
・被災者は、午後5時20分頃鉄骨柱の上でボルトの締め具合をシノを使って点検中、足を踏み外し4.5m下のコンクリ-ト床に墜落し、翌日死亡した。
原因 ・安全帯は着用していたが未使用であった。
・ヘルメットは着用していたが飛来・落下用で、墜落用のものではなかった。
・墜落防止網は、この時点では取り付けてなかった。
・安全意識不良とリスク認識不足。
対策 ・墜落防止網の設置。
・安全帯使用の教育・訓練の実施。
・高所作業時は、墜落による危険防止用のヘルメットを着用することを義務付ける。
知識化 ・足場、作業床の確保できないところは、安全帯を使用する。
・作業によってヘルメットの種類が違う、作業に適合したヘルメットを着用する。
・親綱1番、防網2番。
背景 墜落防止網は、鉄骨の組み建て後直ちに設置しなければならないが、鉄骨の矯正が終わって、本締め作業にかかる前の吊り足場を設置する際に設置するという、間違った段取りであった。
シナリオ
主シナリオ 手順の不遵守、手順無視、防止網未設置、不注意、理解不足、安全帯未使用、価値観不良、安全意識不良、リスク認識不足、無知、知識不足、ヘルメット選択ミス、定常動作、危険動作、安全帯未使用、不良行為、規則違反、防止網未設置、定常動作、危険動作、危険場所立ち入り、身体的被害、人損、墜落、身体的被害、死亡
情報源 災害事例、建災防あいち、VOL.S54.12.1
死者数 1
分野 建設
データ作成者 伊貝 星治 (株式会社 イチテック)
馬場 完治 (株式会社 イチテック)