事例名称 |
掘削した穴の中で作業中、掘削法面が崩壊し作業員2名が被災 |
代表図 |
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事例発生場所 |
排水管布設工事現場 |
事例概要 |
深さ2.5mの掘削面で作業中、掘削法面が崩壊し作業員2名が被災した。 原因は、作業手順通りの作業がされていおらず、地山の点検も不充分であった。 |
事象 |
排水管敷設のため、幅1.8m、深さ2.5mの掘削を行い、長さ2.43mのヒューム管(φ700)を設置し、作業員2名が掘削面に降りてヒューム管の位置調整を行っていたところ、掘削法面が崩壊し、作業員2名が被災した。 |
経過 |
排水管敷設のため、幅1.8m、深さ2.5mの掘削を行った。 長さ2.43mのヒューム管(φ700)を設置した。 作業員2名が掘削面に降りてヒューム管の位置調整を行っていた。 その時、掘削法面が崩壊し、作業員2名が被災した。 |
原因 |
・掘削法面の勾配が83°と急勾配であった。 ・前日に雨が降り、崩壊しやすい地山の状態になっていた。 ・作業手順どおり作業がなされていなかった。 ・作業手順どおりに施工されているか、確認していなかった。 |
対策 |
1.作業手順に基づく作業の実施を徹底する。 2.作業手順どおりの作業が行われているかの点検の実施を徹底する。 3.天候等現場の状況に応じた作業手順を作成する。 4.掘削面で作業する時は、上部に監視人を置く。 5.災害事例をOA化し、社内イントラネットに掲載し、施工計画策定時に取り出し同種の災害防止策に反映する。 |
知識化 |
雨上がりの地山は、崩壊しやすい。 地山崩壊には、必ず前兆がある。それを見逃すな。 |
後日談 |
現場にあった、作業計画、作業手順が必要であり、作成された作業手順、作業計画は、必ず実行させる。 協力会社に必ず作業手順を作成させ、作業手順と実際の作業との間に相違がないよう、現場を点検・確認させる。 何らかの事情により、作業手順通りに作業ができなくなった場合は、必ず変更した改定作業手順を作成させ確認する。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、理解不足、リスク認識不足、手順の不遵守、手順無視、立案手順無視、誤判断、状況に対する誤判断、掘削勾配判断ミス、環境変化への対応不良、使用環境変化、作業環境変化、価値観不良、安全意識不良、リスク認識不足、組織運営不良、管理不良、作業管理不良、定常動作、危険動作、危険箇所立ち入り、不良行為、規則違反、安全規則違反、破損、大規模破損、崩壊、身体的被害、負傷、重傷、組織の損失、社会的損失、信用失墜
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分野 |
建設
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データ作成者 |
伊貝 星治 (株式会社 イチテック)
馬場 完治 (株式会社 イチテック)
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