事例名称 |
バックホウの後進時キャタピラに轢かれる。 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2002年11月11日 |
事例発生地 |
北海道宗谷郡猿払村猿骨 |
事例発生場所 |
情報BOX工事現場 |
事例概要 |
工事現場内において、ダンプトラックよりバックホウで砕石を降ろし、路盤(砕石)敷き均し作業を、被災者と同僚1名で行っていた。被災者が物を取りに行こうとバックホウに近づいたところ、急にバックホウが動いたため、被災者の左足を轢かれ負傷した。 |
事象 |
常に同じグループで作業していることから、バックホウに近づけばオペレーターが操作を中断してくれると思い込んでいた。 |
経過 |
当日、路盤工と舗装工の2班に分かれて作業を行い、午後4時頃より路盤工と合流して作業していたが、午後5時頃、被災者は、後片付けに使用する車を取りに行くため、バックホウの後方を通り抜けたため後退してきたバックホウのキャタピラに轢かれた。 |
原因 |
・バックホウの作業半径内に立ち入ったこと。 ・オペレーターに合図もせず立ち入ったこと。 ・バックホウが動かない、止まってくれるとの思い込みがあった。 ・現道走行車両の騒音が大きくバックホウの動く音が聞こえなかった。 |
対策 |
・特定作業計画の作成と周知 ・バックホウに接近するときは、オペレーターに合図をし、エンジンが停止した後、接近する。 ・接近作業には、誘導員を配置し管理をする。 ・バックホウに接近して作業する時は、カラーコン(道路工事中に設置される円錐型のプラスチック製の注意喚起標識)等で、作業範囲を区別し立ち入らないようにする。 |
知識化 |
特定作業計画に対策事項を織り込み作業開始時作業員全員に周知する。 |
背景 |
毎日同じ作業をしているとマンネリ化し、危険意識が薄れている。 |
後日談 |
・バックホウが前方で作業していたので後退するとは思わず、バックホウの後ろを急いで横切った。危ないとの意識はあった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、注意・用心不足、作業者不注意、無知、知識不足、思い込み、定常動作、不注意動作、接触・転倒、誤対応行為、連絡不備、不連絡、身体的被害、負傷、重傷
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負傷者数 |
1 |
社会への影響 |
特になし |
分野 |
建設
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データ作成者 |
渡辺 邦臣 (社団法人 日本道路建設業協会)
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