事例名称 |
バックホウで埋設電話線を切断 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2003年01月30日 |
事例発生地 |
高知市知寄町一丁目1-32(国道32号) |
事例発生場所 |
電線共同溝現場 |
事例概要 |
一般国道 32号139k330付近(上り)において、電線共同溝の上部幹線及び分岐桝の掘削作業を行っていた。試掘図面から歩道内に配管してあることは、確認されていたので、NTTの立合いのもと掘削を行った。上部幹線の予定掘削深さ(H=800程度)に掘削を行ったが、埋設が確認されなかったので、もうこれ以上掘る事が無いので大丈夫だと立合いを終了して帰った。 その後、側面の土砂が崩れたので再度掘削を行った際、予定掘削深さより深く掘ったため、バケットのツメがケーブルにあたり破損した。 |
事象 |
埋設物の図面が現場と一致しないことが時々あることから、大丈夫と判断し、今日はこれ以上掘削をしないと決断して立合者を帰した。 |
経過 |
・埋設物の事故防止に会社として全力を投入して努めてきたが、現場では、自分のところでは絶対に起きない、と思い込み危機感に欠けているところがあった。また、立合者の帰った後に掘ることを禁止していたのにもかかわらず規則を守らなかった。 |
原因 |
・予定深さまで掘ったことにより大丈夫との判断をした。 ・試掘調査があいまいであった。 ・予定外作業が発生した時、元請と打合せを行わず作業した。 |
対策 |
・バックホウのツメを平らにする。 ・占用立合者の立合い以外作業をしない。 ・作業員と埋設物に関する意思の疎通をはかる。 |
背景 |
・夜間作業で少ない職員で作業をした。 ・協力業者が経験があることから任せたところもあった。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、作業・工程検討不足、誤判断、状況に対する誤判断、計画・設計、計画不良、設計不良、定常動作、不注意動作、破損、破壊・損傷、破壊・破断、組織の損失、社会的損失、信用失墜
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物的被害 |
NTT電話ケーブル1本切断 |
分野 |
建設
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データ作成者 |
渡辺 邦臣 (社団法人 日本道路建設業協会)
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