事例名称 |
バックホウでの掘削作業による埋設物(光ケーブル)破損 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2003年01月16日 |
事例発生地 |
徳島県鳴門市撫町木津1334番地17 |
事例発生場所 |
平成13年度11号情報BOX設置工事現場 |
事例概要 |
2号ハンドホール及び車道横断情報BOX埋設掘削をNTT占用図面から、歩道内に配管があると思い込み手作業で掘削していた。平行して車道部をバックホウ(0.25m^3)にて掘削していたところ、NTT管路(6条の内1条)を切断した。 |
事象 |
NTTと隣接していることは、確認していたが図面上、手掘りをすれば破損の危険が無いものと判断し、当日は占用企業の立合い無しで(依頼しなかった)作業した。 |
原因 |
・責任者が占用企業者の立合いが不要と判断し、図面に従って作業をした。 ・占用企業者の図面が現地と違っていた。 ・車道横断部には、埋設物が無いと信じ込みバックホウで掘削した。 |
対処 |
NTTに連絡し応急処置をし、ケーブルが手配出来しだい約800m取り換えた。 |
対策 |
・占用企業者の立合いがあることを、認識した上で作業にかかる。 ・立合者がいないときは、作業を中断又は中止する。 ・工事開始前に占用企業者の立合いを求め入手図面との違いを明確にしてから作業する。 ・毎日の打合せで連絡調整をする。 ・責任者は、打合せ通り作業をしているか必ず確認する。 ・作業中、打合せ通り作業が出来ないときは、作業を中断する。 ・埋設物を把握するため探査器を使用する。 |
知識化 |
・個人の安易な判断での作業は禁止する。 ・施工者と占用企業者との連携をしっかりとる。 ・会社の規定として埋設物に係わる作業には探査器を使用する。 |
後日談 |
・事故処理の苦労を味わい、今後防止にエネルギーを使って作業する。 |
データベース登録の 動機 |
・埋設物の繰り返し事故を防止するため |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、作業・工程検討不足、誤判断、状況に対する誤判断、無知、知識不足、思い込み、定常動作、不注意動作、破損、破壊・損傷、破壊・破断、組織の損失、社会的損失、信用失墜
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物的被害 |
・光ケーブル1条切断 |
被害金額 |
・300万円程度 |
全経済損失 |
・400万円程度 |
社会への影響 |
・指名停止を受ける。 |
分野 |
建設
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データ作成者 |
渡辺 邦臣 (社団法人 日本道路建設業協会)
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