事例名称 |
トップライトよりの墜落 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2003年08月10日 |
事例発生地 |
岐阜県関市 |
事例発生場所 |
トップライト |
事例概要 |
2階屋根トップライトのシーリング打ち替え工事中、ガラスが破れ墜落、負傷した。 |
事象 |
平成15年8月10日、16時48分頃、2階屋根トップライトシーリング打設作業を行っていた被災者は、足場板の盛り替え作業中、ガラス面に足を掛けたためガラスが破れ、2階の床へ墜落し頭部を負傷した。 |
経過 |
・本人は現場に他1名と共に入場、新規入場者教育を受講。 ・工程は7日と8日の2日間で工事完了予定であった。 ・ところが、8月8日に台風接近により作業が出来ず、再度10日に残りの作業を行った。当日は朝8時過ぎ現場に到着、作業責任者の指示により既設シーリング撤去及びシーリング打ち替え作業を行った。 |
原因 |
・トップライトは割れるという危険の意識がない(安全帯を不用意に親綱から外し、移動した)。 ・歩み板1枚の作業であり、安全帯を外さなければ足場板の移動が出来ない。 ・トップライト上の作業の細部までの手順、方法の教育が不足していた。 ・墜落防止ネットが施されていなかった。 |
対処 |
・歩み板2枚敷きとした。 ・全面に水平ネットを張った。 ・安全帯を確実に使用させた。 ・新規工事に設置されるトップライトチェックシートは既にあったが、リニューアル工事用のチェックシートがなかったので新たに作成した。 |
対策 |
・作業計画書を作成させ、施工方法の確認を行う。 ・作業計画通り施工が行われているかのチェックを行う。 ・トップライトは危険であるという教育を十分行う。 |
知識化 |
・施工検討会でチェックを確実に行う。 |
背景 |
・本人はアルバイトでありトップライトの危険性を十分認識していなかった。 ・請負金が80万円、工期1週間という極めて小さな、短期間の工事でしかも居ながら施工のリニューアル工事であり、元請、協力業者も管理体制が十分ではなかった。 |
後日談 |
・被災者はトップライトが破れるとは思わなかった。 |
よもやま話 |
・リニューアル工事の「トップライト施工における安全チェックシート」を作成し、水平展開をはかった。 |
データベース登録の 動機 |
同じ間違いを繰り返さないため |
シナリオ |
主シナリオ
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誤判断、誤認知、勘違い、無知、知識不足、経験不足、組織運営不良、管理不良、教育不足、調査・検討の不足、事前検討不足、打ち合わせ不備、不良行為、規則違反、法規違反、トップライトを踏み抜く、破損、大規模破損、トップライトの破れ、墜落、身体的被害、負傷、重傷
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情報源 |
当社災害事例
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
1 |
社会への影響 |
特になし |
分野 |
建設
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データ作成者 |
野中 格 (社団法人 日本土木工業協会)
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